農産物のパッケージデザインに関わって間も無い頃、販路拡大支援のため意気揚々と乗り込んだ百貨店のバイヤーから言われました。「本多さん、もうジャムや漬物の類は持ってこなくていいよ」
これはショックでした。


スーパー、デパ地下を観察してみると確かにジャム、漬物コーナーは飽和状態です。大手メーカーでも厳しい棚争奪戦に切り込める程のチカラが地域産品にあるのか、と問えば、果たしてどうでしょう?
その多くは、◯◯が余ったから◯◯ジャムというように自分都合の商品作り、そして他地域で売れているものを真似てしまう安易な発想、しかも量は不安定
バイヤーは地域産品応援団ではありません。「地域産品だから(この位で勘弁して)…」というエクスキューズは通用しません。


そのような経験から「作り手と売り手・買い手の感覚がズレているんじゃなかろうか?」と思うに至りました。


以降、単体のデザイン制作(商売の道具作り)を一歩進めて、“デザインという道具を上手く使ってお金を産む” 行動、すなわち総合的なブランディングへと舵を取りました。購買心理学をベースにしたアウラブランドデザインの発足です。


作りやすいものは誰もが作る、真似される。お客さんは近所のスーパーに並んでいるようなものを地域産品に求めていないという現実を知らなくてはなりませんが、日々本業の生産業務で忙殺されている農家さんに「自分たちで頑張って作りなさい、売りなさい」とは言えません(ここが今の6次産業化計画の盲点だと思います)。


“安易なものを作らせない” 指導が出来るか、投資に見合った結果(売り上げ増)を保証できるかでブランディングプロデューサーの真価が問われます。どうかデザイナーやコンサルタントを甘やかさないでください。数字にコミット出来るか否か、厳しく査定することがお互いのためです。


四角形


全国津々浦々へ

お仕事の始まりは現地へ向かうことから。農家さんへの聞き取りはもちろん、近隣のスーパー、道の駅などの販売所を巡り地場の産品を調査、地元で愛されている食堂で郷土の食文化を体験したり。
この体験がブランディングの精度を高めます。

デザインはデザイナーの自己表現ではなく“クライアントの代弁” であると考えていますので、まずお話(お悩み事)をよく聞く、これに尽きます。お気軽にご相談ください。